2008 Fiscal Year Annual Research Report
リユースに対応できる建築工法・構造システムの日本に適した展開と開発
Project/Area Number |
20560524
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山口 謙太郎 Kyushu University, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (10274490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 智幸 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 准教授 (50215430)
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Keywords | 地球環境負荷低減 / サステナブル / リユース / 建築用木材 / 乾式組積造 / 摩擦抵抗 / プレキャストコンクリート / 制振壁 |
Research Abstract |
1.リユース可能な木構造・工法システムとその条件整備に関する提案について (1)米国と日本における木造建築構成材のリユースの現状について、文献調査および日本での関係機関・現場の見学ならびに関係者に対する聞き取り調査を行った。その結果、日本における木造建築構成材のリユースに関する取り組みの問題点や米国における取り組みの優れている点の要諦を把握することができ、日本での改善策に関する現段階での提案を列挙することができた。 (2)(1)の成果を踏まえ、次年度に行う米国での木造建築構成材のリユースに関する実地調査について、調査項目、誠査場所、収集する資料および試料など、詳細な調査計画を検討し、その案をまとめた。 2.PC板の乾式取付工法によるリユース可能な制振壁の設計・施工法開発について (1)実大の壁-フレーム試験体の繰り返し水平載荷実験の実施に先立ち、先行実験研究の結果に基づく使用材料と工法の再検討を重点的に行った。その結果、プレキャストコンクリート壁版を周辺の主体構造フレームに強く固定することで生じる壁版の面外曲げに対する脆さを改善しうる新たな工法を考案した。これを受けて、その工法に用いる部品の材料、形状、製造方法を検討し、試作品の性能を調べる実験を行って、同工法が実現可能であることを確認した。 (2)(1)の成果を踏まえて、直交する2方向の構面が任意の方向に水平力を受けるときの挙動を解析的に調べた。 3.SRB-DUP構造によるリユース可能な制振壁の設計・施工法開発について (1)滑りを想定する箇所で発生させるための新工法を検討した。接触面の状態を制御すれば滑り発生箇所は与えているプレストレスの大きさ決まるので、各箇所のプレストレス値をシミュレートする解析方法を開発した。 (2)直交する2方向の構面に正対する水平力を与える振動実験と解析を行い、壁体の固有振動数と剛性を把握した。
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Research Products
(2 results)