2008 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリート充填鋼管構造多層骨組の激震動応答亀裂損傷と極限耐震性性能
Project/Area Number |
20560526
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
最相 元雄 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (40040448)
|
Keywords | コンクリート充填鋼管構造 / 激震動応答 / 損傷率分布 / 亀裂破壊 / 極低サイクル疲労破壊 / 耐震設計 / 最適設計 / 極限耐震性能 |
Research Abstract |
コンクリート充填鋼管構造柱(CFT柱)とH形鋼梁で構成されるCFT多層骨組が極めて強い地震動を受けるとCFT柱に鋼管亀裂破壊が発生する場合があり、これが直接の原因となってCFT骨組が強震動応答崩壊する挙動を数値解析しその結果をこれまで報告してきた。 これらの研究を更に発展させて、本年度はCFT多層骨組の強震動応答を対象に骨組設計条件と亀裂破壊損傷率分布の関係を明らかにするとともに、良好な亀裂破壊損傷分布の地震応答とするための骨組設計条件を求めた。 すなわち、CFT多層骨組の設計条件と関係付けてCFT柱の亀裂破壊損傷率分布を強震動応答の数値解析によって求めた。CFT柱の亀裂破壊に関しては既に実験資料に基づいて導いた亀裂破壊条件式を適用して、CFT柱の亀裂破壊を支配する設計要因を示すとともに、最終的にはCFT柱の亀裂破壊損傷率が層方向に一様分布するための最適損傷分布条件式を導き、これをCFT骨組設計条件として与えることによって良好な亀裂破壊損傷率分布の強震動応答となることを示した。
|