2010 Fiscal Year Annual Research Report
せん断パネルダンパー付鉄骨建物の統合化耐震性能評価に関する研究
Project/Area Number |
20560541
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
玉井 宏章 広島工業大学, 工学部, 准教授 (80207224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高松 隆夫 広島工業大学, 工学部, 教授 (10125148)
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Keywords | 建築構造・材料 / 分散型実験 / 統合化評価法 / 修正OS法 / せん断ダンパー |
Research Abstract |
「分散型実験システムを用いた統合化評価法」は,世界中各地に点在する実験設備を効果的に利用して、実大規模の建物や構造物の弾塑性振動実験を、大型振動台実験と比較して,安価に実施することのできる方法である。 本年度は,上述の解析準備と統合化解析を行った. 1. せん断パネルダンパーの単体の設計式の構築 パネル面内方向に対して0度の標準載荷の疲労実験,漸増繰り返し試験を行って,提案する,塑性変形性能を表示するための設計式の妥当性を示した. 2. 統合化解析用建物の構造設定 せん断パネルダンパーを用いた,鉄骨造多層建物の構造設計を行い,梁,柱,および,ダンパーの形状を決定した.実際の地震応答では加力状態が曲げとせん断の状態となり,反曲点位置がキーポイントなることを指摘して,現行の設計法では見落としている点があることを明らかにし,新たな設計法を提案した. 3. 2層1スパンの設計例題を対象として,NETSEHARというせん断パネルダンパーの繰り返し載荷時の弾塑性挙動が追跡できる詳細解析と,フレーム解析とをインターネットを介して統合化して弾塑性解析を行い.載荷中にはダンパーの反曲点位置が変動することを実証し,提案した設計法が有用であることを示した.
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Research Products
(5 results)