2009 Fiscal Year Annual Research Report
機械空調に依存しない食糧備蓄を指向した自然冷熱による無動力氷点冷蔵システムの開発
Project/Area Number |
20560545
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
濱田 靖弘 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 准教授 (40280846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 肇 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (30183148)
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Keywords | 雪氷資源 / 地域連携 / 抑制栽培 / 食品貯蔵 |
Research Abstract |
平成21年度は,自然冷熱による無動力冷蔵システムの概念設計,無動力アイスコンテナ冷蔵システム,スノーマウンド氷点冷蔵システムの要素技術開発を主たる課題として,以下の成果が得られた. 1.無動力アイスコンテナ冷蔵システムの実験と解析 無動力アイスコンテナ冷蔵システム解析ツールによる実験時における外界気象データ等を用いた場合の計算結果と実証実験結果との比較を行い,本解析ツールの精度・再現性について検証した. 2.無動力スノーマウンド氷点冷蔵システムの実験と解析 貯蔵スペース内の温度が0℃付近に維持できているかについて,その氷点冷蔵品質の評価を実施した.特に,地盤熱流について詳細に分析を行い,貯蔵スペースの熱収支を実規模実験と数値解析の両面から検証した.また,備蓄食糧の保存状態を貯蔵庫空間内および雪中直埋設のそれぞれについて観測した. 3.機械空調に依存しない食糧備蓄を指向した自然冷熱による無動力冷蔵システムの総合評価 (1)実証実験により得られたデータに基づき,寒冷地全域にわたる二つのシステムにおけるそれぞれの無動力冷蔵ポテンシャルに関して広域シミュレーションを実施した. (2)無動力冷蔵システムを導入することによって期待される冷却用燃料消費量・二酸化炭素排出量の削減効果について試算した.
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