2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代ストレス社会における都市勤労者のレクレーション生活構造
Project/Area Number |
20560562
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
齋藤 雪彦 Chiba University, 園芸学研究科, 准教授 (80334481)
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Keywords | レクレーション / 生活構造 / ストレス |
Research Abstract |
現代のレクレーション生活構造を明らかにするために、先進的レクレーション生活を過ごしていると仮定できるグリーンツーリストに対するヒアリング調査を福島県裏磐梯地域、千葉県君津市貞元地域において実施した。また、同時に、千葉県松戸市、東京都小金井市の観光ボランティアにもヒアリング調査を実施した。 結果の概要としては労働や生活で失った時間感覚を取り戻すこと、同じく新しい人間関係を再構築することがレク生活の内容として重要であるということである。すなわち、現代社会における時間に追われる生活、また人間関係より業務内容を求められる生き方によって失われたものを回復する行為としてレク生活の重要性が再認識されつつある。また自己表現が抑圧された労働・生活環境の反動から自己表現の場としてこうした消費するだけでないレク生活が存在することが確認された。現代レクレーションの質的変化を捉えることができたので、こうした知見を次年度の調査項目に反映することとした。 また次年度はより定量的なアンケート調査を実施するために千葉県君津市の貞元地域まちづくり推進委員会との研究打ち合わせを重ね、アンケート諷査の実施に対する理解と協力や個人情報の取り扱いなどについて合意を形成した。同時に、まちづくり推進委員会とレク生活に関する認識を深めることを目的として、8月、1月にワークショップを実施し、レクレーション資源の発掘を行った。なおその活動および成果は広報きみつNo.451に掲載された。
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