2010 Fiscal Year Annual Research Report
インタビュー実習型まちづくり学習プログラムの体系化と運用プロセスに関する実証研究
Project/Area Number |
20560581
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
大西 律子 目白大学, 社会学部, 教授 (50337630)
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Keywords | まちづくり学習 / まちづくり / 市民参画 / 質的研究 / インタビュー / 人材養成 / アクション・リサーチ / 社会教育 |
Research Abstract |
本研究は、まちづくりに関する知識・経験を一定程度有する主体(担い手)が、活動上の各種役割をより確かに、かつ効果的に遂行することが可能となるためのトレーニング手法として、「インタビュー実習形態」(学習者が、まちづくり活動の実践者に対して直接対面し、インタビューを行うことで、まちづくりに関する意識・能力をより向上させ、自らが直面している活動上の問題・課題を解決し得る知見等を得ることを目途とする学習形態)に着目し、その可能性を多角的に検討し、当該プログラムの体系化を図ることが目的である。 最終年度に該当する平成22年度は、上記の目的を達成すべく、筆者らが、これまでに埼玉県さいたま市の実際のまちづくり現場において設計・運用を図ってきた「インタビュー実習型まちづくり学習プログラム」に関する量的・質的データの総合的考察を行い、以下の3つの研究課題を遂行した。 1)本プログラムの設計・運用上の課題を、学習者の学習効果を最大化する観点から抽出し、体系化を図るとともに、本プログラムのプロトタイプ化を試みた。 2)上記を踏まえ、まちづくりの現場で実際に活用し得る「インタビュー実習型まちづく学習プログラムの設計・運用マニュアル」(同プログラムの設計・運用上のガイドライン)を作成した。具体的には、まちづくり学習プログラムの提供者側(まちづくり学習に関心を有する市民・NPO・行政等を想定)を対象に、本プログラムの設計・運用手順を体系的に示し、諸規定を明示した。 3)最後に、平成20年~22年度にわたって取り組んだ本研究課題(「インタビュー実習型まちづくり学習プログラムの体系化と運用」)の各種成果及び今後の課題を総括し、最終報告書を作成した。結論では、本プログラムと従来のまちづくり学習形態との差異を明らかにし、本プログラムのまちづくり学習上の意義やまちづくり現場での応用の可能性について多角的検討を加えている。
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