2009 Fiscal Year Annual Research Report
大工・工務店による小規模生産のサステナビリティに関する研究
Project/Area Number |
20560582
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 和義 Kogakuin University, 工学部, 教授 (20194029)
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Keywords | 大工・工務店 / 木造住宅 / 生産システム / 技能者養成 |
Research Abstract |
1.公的データを用いた大工・工務店による小規模生産の実態把握 まず、大工・工務店による小規模生産の実態を着工統計、事業所統計調査、国勢調査等の公的統計、職業別電話帳等資料を用いて明らかにした。 2.アンケートによる大工・工務店の実態調査 2-1.群馬県みなかみ町を対象として予定し、大工・工務店の悉皆調査を実施した。HOPE計画策定時の平成5年に研究代表者が中心となって、新治村(町村合併により現みなかみ町)において、大工・工務店の悉皆調査を実施(独自調査、研究費の補助等はなし)しており、今回はその後の追跡調査を実施した。事業を継続しているものについては、業務の内容、営業エリア、生産の体制、実際に施工された住宅等について、平成5年当時からの変化を把握した。倒産、廃業、他業種へ転化したものについては、可能な範囲で、その事情等の実態を把握した。さらに、大工・工務店アンケート調査の分析に基づき、現地で古老大工や地域の住宅生産の状況に詳しい関係者にヒアリング調査を実施し、大工・工務店の経営環境・実態についてより詳細化した。 2-2.徳島県藍住町の大工を常用で5組かかえる工務店を対象に全ての大工の組にヒアリングを実施した。 2-3.東京都内の職業訓練校を対象としてアンケートを実施した。そこで学ぶ全ての訓練生に、プロフィール、現職、入校の動機・目的、今後の予定等について聞き、現状のOJTによる技能者養成の実態、それを補うOFFJTシステムの可能性について検討した。
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