2010 Fiscal Year Annual Research Report
大工・工務店による小規模生産のサステナビリティに関する研究
Project/Area Number |
20560582
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
遠藤 和義 工学院大学, 工学部, 教授 (20194029)
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Keywords | 木造住宅 / 生産システム / 大工・工務店 / 小規模生産 / 建設業界 |
Research Abstract |
本研究は現在もなお地域の住宅生産における中心的な存在である大工・工務店等小規模生産システムの現状のサステナビリティの確認とその向上のための方策を検討するものである。具体的には、小規模生産の実態を文献、統計等からマクロに検討すると共に、都市、地方の地域を対象として、新築住宅および、大工・工務店の実態調査を実施する。それらの検討から、小規模生産の市場および利益構造を解明し、市場環境の変化を踏まえた新たな方策について検討、提案する。平成22年度の具体的な成果は以下の通り。 1.公的データを用いた大工・工務店による小規模生産の実態把握 大工・工務店による小規模生産の実態を着工統計、事業所統計、職業別電話帳等から明らかにした。 2.調査対象地域を限定したヒアリングによる大工・工務店の実態調査 群馬県みなかみ町を対象として前年度までの大工・工務店の悉皆調査に基づき、一人親方を中心にヒアリング調査をおこなった。調査の内容は、業務の内容、営業エリア、生産の体制、実際に施工された住宅等について、平成5年当時からの変化を把握した。 また、木造住宅の建設がある時期から極端に少ない沖縄県那覇市を対象に、伝統的な木造住宅の改修の現場で、担当する大工・工務店から技能者や技能・技術の継承方法の工夫等についてヒアリング調査を実施した。
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