2008 Fiscal Year Annual Research Report
フルホイスラー合金の電子構造・磁性に及ぼす構造欠陥効果の第一原理計算
Project/Area Number |
20560614
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
星野 敏春 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (70157014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤間 信久 静岡大学, 工学部, 教授 (30219042)
安里 光裕 新居浜工業高等専門学校, 准教授 (20353261)
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Keywords | 第一原理計算 / GGA / KKR-Green's function / フルホイスラー合金 / 格子欠陥エネルギー / クラスター展開 / 原子構造安定性 / 母体磁性の安定性 |
Research Abstract |
1. Co_2YZ(Y=Cr,Mn,Fe;Z=Al,Si),Ni_2YZ(Y=Mn:Z=Si,Al)の母体の実験結果(格子定数、磁気モーメント)を再現し、その磁性の特徴を内部エネルギーのクラスター展開の低次の項の解析で調べた。我々のクラスター展開はdilute limitからの展開で、その各項は、単金属(Co,Ni)の母体原子の全エネルギーと、(Y、Z)のいろいろな原子配置(不純物系)での全エネルギーの計算結果の組み合わせで求められる。 2. Co_2MnZ(Z=Al,Si)の構造欠陥エネルギーを計算した。この合金系では、MnサイトにSiが入るエネルギー(antisite)が非常に小さく、この欠陥が起こりやすいことを示している。この欠陥は、母体磁性(バンド計算ではhalfmetallicityを示す)を大きく壊す傾向があり、実験結果(spin polarization 50%)を説明する。 3. 我々の提案している内部エネルギーのクラスター展開法の計算精度と収束性を、上記のNi合金系で調べた。3体まで含めれば、1原子当たり1mryの誤差で正確であることがわかった。
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