2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560624
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
鵜沼 英郎 Yamagata University, 大学院・理工学研究科, 教授 (30273303)
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Keywords | ウレアーゼ / コラーゲン / リン酸カルシウム / チタン / 酸化イットリウム / 酸化鉄 / 放射線治療 / 温熱治療 |
Research Abstract |
(1) コラーゲンで被覆したチタン基板にウレアーゼを固定し、これを尿素。カルシウムイオン、リン酸イオンを含む水溶液に浸漬した。ウレアーゼによる尿素の加水分解をチタン基板近傍で進行するにつれて、基板表面にリン酸カルシウムの被覆が形成された。各種反応条件を変化させることによって、水酸アパタイトとリン酸八カルシウムを作り分けることが可能になった。また、コラーゲン中間層を設けることによって、リン酸カルシウム層がチタンから容易に剥離しなくなることがわかった。 (2) 癌治療用のFe304およびY203の中空粒子の合成に成功した。これらを合成する際には、中にウレアーゼを含有するポリメチルメタクリレートまたはポリジビニルベンゼンの鋳型粒子を懸濁重合で合成し、これを尿素と鉄(III)またはイットリウムイオンを含む水溶液に浸した。鋳型粒子のサイズは、合成条件によって調節可能であり、最終生成物のFe304およびY203粒子の直径も、それによって制御可能であることがわかった。 上記の成果のうち、(1) については口頭発表を行い、論文投稿準備に至った。また(2) のうちFe304については論文発表を行った。 さらに、中空の水酸アパタイト粒子の合成も同様な手法で可能になり、論文発表を行った。
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Research Products
(3 results)