2009 Fiscal Year Annual Research Report
水素マイクロプリント法による金属材料の衝撃変形特性に対する水素脆化感受性評価
Project/Area Number |
20560652
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀川 敬太郎 Osaka University, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (50314836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 秀敏 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (10205479)
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Keywords | 衝撃 / アルミニウム合金 / 水素脆性 / 可視化 / 引張試験 / 質量分析 / 炭素鋼 / 水素透過 |
Research Abstract |
H21年度は,前年度に引き続いて,水素貯蔵容器のライナー材の候補とされている6061-T6,7075-T6アルミニウム合金を中心として,引張変形時のひずみ速度が機械的特性および水素放出に及ぼす影響を調査した。試験前に環境水素の導入を行うために,高湿度環境(RH90%)において塑性ひずみを与えた。引張試験は質量分析計つき超高真空材料試験装置を用いて行った。(ひずみ速度:10^<-3>=10^<-2>s^<-1>)引張試験の結果,6061-T6合金,7075-T6合金いずれもあるひずみ速度において,引張変形時の水素放出が最大となることが判った。水素脆化感受性の高い7075-T6合金の場合,ひずみ速度が2.5×10^<-2>s^<-1>以下では,塑性変形開始時に顕著な水素放出がみられることや,7075-T6合金は,6061-T6合金よりも変形時の水素放出が顕著となることを見出した。また水素マイクロプリント(HMT)法を適用し,引張変形時の水素放出挙動の可視化を実施した。その結果,いずれの合金ともひずみ速度によらず,表面に分布する晶出物と母相との界面部に水素は集積しており,6061-T6合金においてはAlFeSi相,7075-T6合金においてはAl_7Cu_2Fe相の周辺に集積していることが明らかになった。このことから材料内部での変形中の水素トラップ状態(晶出相)の違いが,合金間の水素脆化感受性の違いに強く影響しているものと考えられた。引張変形時の水素吸蔵,放出については炭素鋼を用いた実験についても実施した。
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Research Products
(18 results)