2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560668
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
堀 照夫 福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90092832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久田 研次 福井大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60283165)
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Keywords | 超臨界二酸化炭素 / 有機金属錯体 / エポキシ樹脂 / 液晶高分子 / プラズマ処理 / レーザー処理 / 密着強度 / 導電性 |
Research Abstract |
アラミド、エポキシおよび液晶高分子LCPなどの超強力繊維・プラスチックはガラス転位温度が高く、高結晶性、高配向性のため加工が非常に困難であるが、昨年までの研究では、超臨界二酸化炭素流体を用いることでこれらの高分子はある程度可塑化させ、パラジウム錯体などを主体とする無電解めっきの核を形成する錯体が高分子内部に注入・分解され、その後、密着性に高い銅めっきが可能であるか検討した。 特に構造の異なるPd錯体を超臨界二酸化炭素に2種混合することでポリアリレート繊維やLCP電子基板への注入量が増加することを見出し、この現象を熱分析により明確にした。具体には、混合錯体の熱分析により錯体間で相互作用し、融点が単独のものより低下する系で効果的であることを見出した。 また、めっき強度の向上のためにさらに、酸素および窒素プラズマ照射などによる高分子表面の物理的粗化および官能基導入も併せて検討し、酸素プラズマ処理することで高分子表面近辺と錯体の親和性が向上し、めっきの密着強度が向上することも見出した。 この他に、高耐熱性、高強度繊維として注目されている玄武岩繊維(バサルト繊維)を含む多くの汎用繊維についてアミノ基を有するシランカップリング試薬で前処理し、Pd触媒を作用させると、密着強度の高い導電性繊維が製造できることも見出した。
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Research Products
(4 results)