2008 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロ流体力による生体ナノ微細膜構造形成機構の解明
Project/Area Number |
20560701
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
鈴木 洋 Kobe University, 工学研究科, 准教授 (90206524)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝田 知尚 神戸大学, 工学研究科, 助教 (50335460)
菰田 悦之 神戸大学, 工学研究科, 助教 (00397796)
|
Keywords | 化学工学 / 生物・生体工学 / マイクロ・ナノデバイス / 自己組織化 / ナノ材料 |
Research Abstract |
アイクロ流路内で生成される生体自己組織化構造リポソームのサイズ制御の因子を明らかにするために、マイクロ流路内のリポソーム生成状態を、流速と同速度で移動する観察るテージを用いて観察した。その結果、リポソームを形成する素材であるリン脂質乾燥膜は、初めに気液界面に取り込まれ、その後界面から棒状のリポソームが成長することを明らかにした。成長したリポソームは、マイクロ流体によって球状リポソーム分裂し、リポソームが形成されるものと予測されたが、本研究において形成位置制御ができなっかたため、その機構の可視化は次年度の課題となった。また、形成された棒状りポソームの短径は、流れのレイノルズ数によって決まり、最終的に形成される球状リポソーマ径より若干大きいということがわかった。なお、最終的に形成される球状リポソーム径は、同様に流れのレイノルズ数によって決定されること、広いレイノルズ範囲に渡ってリポソーム径の制御が可能であることが、明らかになった。これたよって、アイクロ流路を用いたリポソームサイズの制御法が、広い範囲にわたって有効であることが示され、また高収率で得られることがわかり、有意義である。 次年度以降において最終的な球状リポソームの形成位置を観察によって特定し、その挙動を観察して、リポソーム形成機構を明らかにするとともに、リン脂質量、流量、乾燥条件を最適化して、マイクロ流路を用いたリポソーム形成法を確立する予定である。
|
Research Products
(2 results)