2010 Fiscal Year Annual Research Report
排気バッファ室付きバルブレスパルス燃焼器の高周波数運転による準定常高温噴流の生成
Project/Area Number |
20560737
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
遠藤 琢磨 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00211780)
|
Keywords | パルス燃焼器 / バルブレス運転 / デトネーション / 準定常噴流 |
Research Abstract |
本年度は、排気バッファ室を3種用意し、準定常高温噴流を得るべく、研究を進めた。使用した燃焼器は内径16mm,長さ401mmの片端を閉じた円筒型であり、その出口に排気バッファ室を設置して実験を行った。使用した排気バッファ室は、全て円筒型であり、(1)内径68mm,長さ200mm、(2)内径95mm,長さ200mm、(3)内径68mm,長さ400mm、の3種である。排気バッファ室(1)を基準とし、(2)は(1)の断面積を2倍にしたもの、(3)は(1)の長さを2倍にしたものである。これら3種の排気バッファ室の効果を調べることで、排気バッファ室の体積、断面積、長さが排気噴流に与える影響を調べた。排気バッファ室の出口は内径16mmで固定した。燃焼器を周波数100Hzでバルブレス運転し、高速度ビデオカメラ(1200コマ/秒)によって排気噴流を直接観察するとともに、排気バッファ室出口から100mmの位置に設置した圧力変換器に排気噴流を直接吹き付けることでよどみ点圧力の時間変化を測定した。なお、使用した燃料はエチレン、酸化剤は酸素、希釈剤およびパージガスはアルゴンである。噴流の定常性は、主として、排気噴流を直接吹き付けた圧力変換器の出力波形によって評価した。排気バッファ室を全く使用しない場合の排気噴流持続時間が約2.5msであったのに対し、排気バッファ室を使用した場合の排気噴流持続時間は運転周期に相当する10msにまで伸びた。すなわち、切れ目なく噴流を取り出すことができた。また、排気噴流のよどみ点圧力の脈動の大きさは、排気バッファ室の体積が大きい場合の方が小さく、また、同じ体積の場合には長さが長い場合の方が小さくなることがわかった。
|
Research Products
(4 results)