2008 Fiscal Year Annual Research Report
非線形・非定常船体運動のスペクトル解析に関する研究
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20560744
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
井関 俊夫 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋工学部, 教授 (70212959)
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Keywords | 時変係数自己回帰モデル / 瞬間スペクトル解析 / パラメトリック横揺れ / 瞬間バイスペクトル解析法 / トライスペクトル解析 / 非線形船体動揺 / 非線形復原力変動 / 実船動揺計測 |
Research Abstract |
本研究課題では、パラメトリック横揺れ等の非線形・非定常船体動揺を主な解析対象として、変針増減速を含む通常航行時の船体動揺を高次スペクトル解析するアルゴリズムの開発を試みている。具体的には、理論的研究、模型船を用いた水槽実験、練習船を用いた実船実験という3つに分けて研究を行っている。平成20年度に得られた具体的研究成果は以下のとおりである。 1.理論的研究:時変係数自己回帰モデルによって定義される瞬間パワースペクトル解析をリアルタイムで行えるようにアルゴリズムの改良を行った。これは本解析法を高次スペクトル解析に拡張する際に必要となる改良であり、これによって効率的な高次アルゴリズムの開発が可能となる。 2.模型船を用いた水槽実験:大振幅の動揺を計測するために、研究室で保有する本学附属練習船「汐路丸」の1/40模型船に自航システム、動揺計測システムを自作して搭載した。現在は水槽内での模型船位置計測のための位置情報推定用MOTEキットの水槽天井への取り付け作業を行っている。 3.練習船を用いた実船実験:汐路丸実験航海(3月)に参加し、非線形・非定常船体動揺データの計測を行った。できる限り詳細な海象データを得るために、海上保安庁第三管区海上保安本部に協力を要請し、野島埼灯台に設置されているレーダ波高観測データを入手することができた。
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Research Products
(2 results)