2008 Fiscal Year Annual Research Report
マニピュレータを搭載した水中ロボットの開発と救難活動への適用可能性の検討
| Project/Area Number |
20560748
|
|---|
| Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
石井 和男 Kyushu Institute of Technology, 大学院・生命体工学研究科, 准教授 (10291527)
|
|---|
| Keywords | 水中ロボット / 水中マニピュレータ / 水中耐圧容器 / モジュール構造 / サルベージ / 水中作業 |
|---|
| Research Abstract |
海洋における科学調査や水中構造物の建設・管理,汚染物質の流出防止,サルベージ作業の補助等,水中機器に対する期待は非常に大きい.特に自律型水中ロボット(AUV)に着目すると,複数のAUVを用いた広範囲観測調査網への展開や海中からの不審者侵入の監視等,様々な活躍の場が存在する.上記の需要を満たすには,ロボット本体の開発のみならず水中作業を行うためのマニピュレータ開発が重要となる.
本年度は,主に水中ロボットの運動制御,水中マニピュレータに関する研究動向調査と設計,及びマニピュレータを搭載する小型水中ロボット「Darya Bird」の開発を行った.本ロボットは全長約1m,重量30kg,スラスタ5基と重心移動機構を備えた6自由度の運動制御可能な小型軽量の自律型水中ロボットである.開発コンセプトとして,信頼性とメインテナンス性の向上を目指し,電子制御部のモジュール構造化を行った.これにより,水中ロボットで問題であったケーブル配線によるトラブルが減少し,プログラム開発が容易になった.また,圧力容器の構造として,複数のシリンダを複合し水中コネクタを中央部に配置した新たな構造を開発した(特許申請中).
上記の耐圧容器設計,及び制御回路基板のモジュール化は,水中ロボットの開発を効率化するための新たな設計コンセプトであり,本コンセプトの導入により水中ロボットの高機能化が加速することが期待される.
|
Research Products
(10 results)
