2008 Fiscal Year Annual Research Report
イオン・サイクロトロン加熱に関連する自発的トロイダル流発生機構の解明
Project/Area Number |
20560764
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村上 定義 Kyoto University, 工学研究科, 准教授 (40249967)
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Keywords | プラズマ加熱 / トロイダル流 / 高エネルギー粒子 / シミュレーション / ICRF加熱 |
Research Abstract |
本研究では,ICRF加熱により発生する高エネルギーテイルイオン粒子の振る舞いを数値シミュレーションにより解析し,自発的なトロイダル流発生機構を明らかにすることを目的としている.具体的には,イオン捕捉を用いたトロイダル流生成機構(Ohkawaモデル)の現実的なプラズマにおける検証を行い,次に,高エネルギーテイルイオンの有限軌道幅によるトロイダル流駆動とリップル磁場の影響について研究を行う. 平成20年度は,まずT.Ohkawa等により提案されているトロイダル流発生機構の検証を行った.論文と同様なな1つの波数のRF電場を仮定し,実際的なトカマク配位においてGNETコードを用いてモデルの検証を行った.ICRF加熱により発生する高エネルギーテイルイオンに対する線形ドリフト運動論方程式を,GNETコードにより5次元位相空間において解き,テイルイオンの定常分布を評価した.また,様々な波数や共鳴位置についてトロイダル流の生成についてシミュレーションを行った.結果として,論文と同様なトロイダル・シア流がICRF加熱により発生することが示すことが出来た.しかしながら,結果として得られたデータは,多くのノイズを含み,発生したトロイダル流の値を正確に評価することが出来ない.このためには,コードを改良する必要がある.平成21年度では,まずこのコードの改良から取り組む予定である. また,トロイダル流発生に関する新しいモデルがテキサス大学の研究者により提案されており,これをGNETコードで検証する共同研究を新しく開始した.
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Research Products
(6 results)