2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560770
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
井手 俊介 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (20354590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 創 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究職 (70391258)
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Keywords | 先進トカマク / 立ち上げ / 電流分布制御 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、プラズマの立ち上げ方によりフラットトップでの特性がどのように影響されるかについて、種々のトカマク装置での実験結果やシミュレーション結果から調べている。良い閉じ込めあるいは閉じ込め改善モードを得るには立ち上げ時からどのような状況を作らないといけないかについて調査を進めた。関連する研究者との議論から電流分布が鍵となっていると予想しているが、指標となるパラメータ及びその定量化には至っていない。プラズマ立ち上げ時の平衡配位の変化と、それによる外部コイル電流やコイル端電圧の変化等のモデリングを行った。対象は主にJT-60SAで想定している各種のレファレンヘス・プラズマである。これらのJT-60SAレファレンス・プラズマのパラメータを基に、ダイバータ移行時期やプラズマ断面形状、内部インダクタンス/ボロイダル・ベータ等に対するプラズマ平衡の時間発展をモデル化し、外部コイルの電流やコイル端電圧の変化等を調べた。これにより、立ち上げ時のプラズマの運転領域の同定を行った。JT-60SAにおける先進誘導放電が期待される運転領域について、電流駆動コードを用いて評価した。定格より少しプラズマ電流を落としてq95を4.2程度にした領域が有望であることが判った。また、CDBMモデルを用いたシミュレーションを行い、立ち上げ時の電流分布の変化等を調べた。 流分布と閉じ込め特性の関連について、同じくCDBMモデルを用いたシミュレーションを行い、高ベータの定常運転領域でJT-60SAで期待されるパフォーマンスについての予測を行い、所期の性能が得られる事を検証した。
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