2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560774
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
沈 秀中 Kyoto University, 原子炉実験所, 助教 (20362410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 嘉一郎 京都大学, 原子炉実験所, 名誉教授 (60027472)
齊藤 泰司 京都大学, 原子炉実験所, 准教授 (40283684)
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Keywords | 多次元気液二相流 / 流れ誘起の気泡成長 / 熱線流速計 / 多センサープローブ / 界面輸送モデル / レイノルズ応力 / 乱流モデル / ドリフトフラックスモデル |
Research Abstract |
平成21年度は多センサー・プローブとホットフィルムプローブを用いて気泡の集積流動現象が発生する垂直大口径管内の上昇気液二相流における相分布、気相流速分布、液相流速分布及び乱流強度を計測し、差圧方法と流量計によって実験結果の正しさを検証し、以下の結論を得た。具体的に、(1)流れ方向に沿って、ボイド率分布は壁ピークからコアピークの形に変化し、流速分布は平坦な分布からコアピークの形に変化する。(2)ボイド率の増加に伴って、ボイド率分布は壁ピークからコアピークの形に変化し、流速分布のコアピークは次第に高くなる。(3)乱流強度はボイド率の増加、流れ方向及び半径方向に伴って増している。(4)気液二相流の実験結果を既存の気泡流乱流モデルと比較し、既存の乱流モデルを大口径管内気液二相流の勇断応力分布ならびに液相流速分布の予測に適用する時の課題を明らかにした。(5)気液二相流の流路半径方向の相分布、液相流速分布及び気相流速分布の実験データを使用して、ドリフトフラックスモデルの分布パラメータとドリフト速度の定義からその両パラメータの測定に成功し、更にその両パラメータのデータベースを確立した。(6)気泡の集積流動現象が発生する時の気液二相流の実験データを利用して、既存の大口径管内のドリフトララックスモデルの妥当性を比較・検討した。(7)気泡の集積流動現象を予測するために、大きな気泡の運動特性の把握と新たなドリフトフラックスモデルの開発が必要である。
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Research Products
(3 results)