2008 Fiscal Year Annual Research Report
マイクログリッド等の分散エネルギーネットワークに実装する分散人工知能に関する研究
| Project/Area Number |
20560784
|
|---|
| Research Institution | Nippon Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
石田 武志 Nippon Institute of Technology, 工学部, 講師 (50438818)
|
|---|
| Keywords | 分散エネルギー / 太陽光発電 / コージェネレーションシステム / 最適化計算 / マイクログリッド / スマートグリッド / 二酸化炭素 / 分散協調システム |
|---|
| Research Abstract |
本研究はマイクログリッド等の分散エネルギーシステム(太陽電池、風力発電、コージェネレーションシステム等)が、電力・熱配管網及び情報ネットワーク網で相互に接続され、隣接エネルギーシステム間での協調運転、エネルギー融通されることにより、一層の省エネルギーと電力品質向上を図ることが可能となるシステムの成立条件を明確にするものである。さらに都市街区内の変動していく需要や用途構成において、常に最適なエネルギーネットワークが自律的に形成・維持されていくために必要な、分散エネルギーシステムに装備すべき「分散知能(複数のエージェントの相互作用により知的処理を行う人工知能の一種)」の構築を目指すものである。これにより導入が進んでいない自然エネルギー(太陽光発電等)の大規模な導入とCO_2の一層の削減が可能となると考えられる。平成20年度においては、以下のような分散エネルギーネットワークの最適条件の導出を体系的に行った。
1、分散エネルギーネットワーク類型モデルの構築
分散エネルギーネットワークを構成する各種要素と、各分散エネルギーの特性を考慮し、ネットワーク上での組み合わせパターンの整理をした。
2、最適計算のためのモデル化・定式化、各種設定データの収集整理
ネットワーク類型、都市街区の類型を踏まえた評価ができる数理計画モデルの構築を行い、最適化計算の実施、最適構成要件の導出を行った。さらに最適構成を導出するための知識体系(ネットワーク構成要素のルール、稼動ルール等)の抽出・整理を検討した。
|
