2008 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツ循環における信頼に基づく権利の継承管理に関する研究
Project/Area Number |
20569002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
関 亜紀子 Nihon University, 生産工学部, 助手 (60386670)
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Keywords | DRM / 著作権管理 / コンテンツ共有 / ライセンス管理 / 権利継承 / コンテンツ循環 / 二次利用 / 著作権登録 |
Research Abstract |
改編などを伴うコンテンツの二次的な利用および二次的な流通が繰り返し行われるというコンテンツ循環において、権利許諾情報に基づく「権利許諾処理」「利用管理処理」「権利継承処理」を分散環境で実現するとき、各処理の信頼性と権利継承結果の有効性を検証し評価する方式の検討を行った。また、実証実験に向けてサーバ等の環境の整備を始めた。 分散環境における権利継承の信頼性評価は、混在する未知のシステムで行われた処理の信頼性をどのように評価するかが課題となる。本研究では、この評価判定手法として、システムが管理する既知システムの信頼情報と、既知システムとの情報交換により得られる信頼情報に基づく相対評価によって未知のシステムの信頼度を評価し、全体の権利継承の信頼レベルを判別するモデルを提案した。また、この検討の中で、コンテンツ循環における権利継承の信頼性は、一連の処理を実行するシステムだけでなく、システムを利用したユーザと、ユーザが利用したコンテンツの信頼性による影響も大きいことから、二次利用時にまずコンテンツの信頼性を評価し、その評価結果を権利継承の信頼評価に活用することが不可欠であることが明らかになった。このことから、権利の許諾管理状態が不明瞭なコンテンツについて、各権利者によって登録されたコンテンツ情報および著作権情報をもとにコンテンツの著作権管理状況を判別し、4段階で評価するコンテンツ信頼評価手法を提案した。なお、永続的に権利継承の信頼性を保証するには、コンテンツの信頼評価結果と各処理の信頼評価結果を継承し、以後の信頼評価に活用することが有効であることから、次年度以降ではこの点についても検討を進める予定である。
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Remarks |
基盤C
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