2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20570002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小内 清 Nagoya University, 遺伝子実験施設, 研究員 (00402454)
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Keywords | 生物時計 / 概日リズム / 時計遺伝子 / PCL1 / PHYTOCLOCK1 / 光周性 / 高等植物 |
Research Abstract |
藍色細菌からヒトに至るほぼ全ての生物の生命活動は、24時間周期のリズム(概日リズム)を示し、リズム発振の分子機構を生物時計と呼ぶ。生物時計は光周性を支配しており、高等植物においては花成時期を制御している。光周性を人為的に制御することが出来れば、農業生産性向上などの社会的利益に直接繋がる。モデル高等植物シロイヌナズナにおいてリズム変異体を大規模スクリーニングし、分離した無周期変異体の原因遺伝子として時計遺伝子PHYTOCLOCK1(PCL1)をクローニングした。そして、PCL1ホモログ遺伝子をイネやトマトを含む多くの高等植物で発見した。本研究では、(1)TILLING法によってpcl1変異体を網羅的に分離し、(2)pcl1変異様式とリズム表現型および光周性との相関の規則性を見い出し、光周性の人為的操作法を確立することを目的としている。 平成20年度は、イネにおいてTILLING法によってpcll変異体のスクリーニングを実施し、候補株を複数得た。また、イネにおいてPCL1遺伝子発現を生物発光としてリアルタイム測定するためのレポーター株の作製を行った。さらに、イネにおいてPCL1遺伝子のRNAi発現株の作製を進めた。現在、これらの株の次世代を作成中であり、作製でき次第、遺伝子型の確認と表現型の調査に取り掛かる。 上記研究と同時並行で藍色細菌における時計関連タンパク質Pexの機能-構造相関を明らかにした。また、チラコイド膜存在するNa+/H+アンチポーター遺伝子の機能解析を行った。
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[Journal Article] Functionally important structural elements of the cyano bacterial clock-related protein Pex.2009
Author(s)
Kurosawa S., Murakami R., Onai K. (共著第一著者), Morishita M., Hasegawa D., Iwase R., Uzumaki T., Hayashi F., Kitajima-Ihara T., Sakata S., Murakami M., Kouyama T., Ishiura M.
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Journal Title
Genes to Cells 14
Pages: 1-16
Peer Reviewed
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[Journal Article] Identification and characterization of the Na+/H+ antiporter NhaS3 from the thylakoid membrane of Synechocystis sp. PCC 6803.2009
Author(s)
Tsunekawa K., Shijyuku T., Hayashimoto M., Kojima Y., Onai K., Morishita M., Ishiura M., Kuroda T., Nakamura T., Kobayashi H., Sato M., Toyooka K., Matsuoka K., Omata T., Uozumi N.
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Journal Title
Journal of Biological Chemistry (印刷中)
Peer Reviewed
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[Presentation] 藍色細菌の生物時計関連タンパク質Pexの構造と機能の解析2008
Author(s)
村上伶子, 黒澤俊介, 小内清, 森下めぐみ, 宇津巻竜也, 林史夫, 岩瀬亮, 武藤梨沙, 佐藤洋志, 長谷川大祐, 神山勉, 石浦正寛
Organizer
日本光合成研究会公開シンポジウム
Place of Presentation
名古屋大学野依記念学術交流館、名古屋
Year and Date
20080530-20080531
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