2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20570002
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小内 清 Nagoya University, 遺伝子実験施設, 研究員 (00402454)
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Keywords | 生物時計 / 概日リズム / 時計遺伝子 / PCL1 / PHYTOCLOCK / 光周性 / 高等植物 / 生物発光 |
Research Abstract |
藍色細菌からヒトに至るほぼ全ての生物の生命活動は、24時間周期のリズム(概日リズム)を示し、リズム発振の分子機構を生物時計と呼ぶ。生物時計は光周性を支配しており、高等植物においては花成時期を制御している。光周性を人為的に制御することが出来れば、農業生産性向上などの社会的利益に直接繋がる。モデル高等植物シロイヌナズナにおいてリズム変異体を大規模スクリーニングし、分離した無周期変異体の原因遺伝子として時計遺伝子PHYTOCLOCK1(PCL1)をクローニングした。そして、PCL1ホモログ遺伝子をイネやトマトを含む多くの高等植物で発見した。本研究では、(1)TILLING法によってpcl1変異体を網羅的に分離し、(2)pcl1変異様式とリズム表現型および光周性との相関の規則性を見い出し、光周性の人為的操作法を確立することを目的としている。 平成21年度は20年度に引き続き、イネにおいてTILLING法によってpcl1変異体のスクリーニングを実施した。約3,000千ラインをスクリーニングし、7個の塩基置換体が得られた。7個中4個の変異体はOsPCL1にアミノ酸置換をもたらさないサイレント変異を持っていた。残り3個の変異体はOsPCL1のアミノ酸配列に置換をもたらす変異を持っていた。現在、分離したOsPCL1変異体の概日リズムと出穂時期に関する表現型を調査中である。 また、生物発光リアルタイム測定システムの開発を行った。さらに、開発した生物発光リアルタイム測定システムを活用して、高等植物の種子における貯蔵油脂合成に関わる変異体のスクリーニングをシロイヌナズナで実施し、多数の変異体を得た。変異体の原因遺伝子の一つをクローニングし、貯蔵油脂合成を増加させる機能を持つことを明らかにした。
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Research Products
(12 results)