2009 Fiscal Year Annual Research Report
有羊膜類の性分化における脳と生殖線の相互関係の解析
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20570053
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朴 民根 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00228694)
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Keywords | 性決定 / 性分化 / 内分泌 / 外温性動物 / 爬虫類 / 有羊膜類動物 / 脳・神経 / 温度 |
Research Abstract |
本研究は、鳥類と有鱗目爬虫類を用いて、有羊膜類の性分化における脳と生殖腺の従属性と自律性のメカニズムを解明することを目的として展開している。 ニワトリのSF-1は生殖腺の発生より早い時期(孵卵4.5日)から間脳の腹側部で強く発現し、その発現部位は発生と共に急に増大した。DAPIによる核染色の結果から細胞の数も大きく増えていることから、増えた細胞が外部からの流入したものなのか、または間脳の中で増えたものなのかをBrdU取込みで調べた。その結果、1日間BrdUを取込ませると、SF-1発現細胞にはBrdUが検出されず、神経上皮にのみ強く検出された。このことから、SF-1発現細胞は神経上皮で増えた細胞が間脳に移動して、その後にSF-1を発現するようになることが強く示唆された。 一方生殖腺での研究は、精巣の性分化の早い時期から精巣特異的に発現するDMRT-1の機能解明を精巣の分化と機能獲得における機能も捉える為、トカゲでのTex27の遺伝子クローニングも行った。Tex27は本研究の過程で偶然見つけられた精巣特異的な因子で、脊椎動物において非常に高く保存されていた。哺乳類の精巣機能は温度、鳥類の精巣機能は光に強く影響されることから、これらの現象にTex27を含めたDMRT-1などの性分化関連遺伝子がどのように発現変動を示すかを調べていくことになる。 一方、外温性有羊膜類動物での研究材料を安定して確保するため、ヒョウモントカゲモドキの繁殖管理方法の改善を進めている。本年度は飼育ゲージ内に異なる温度の区域を設け、動物が自由に好む温度を選べられるようにした。結果、冬の乾燥斯間での脱皮不全が大きく改善され、産卵率への影響が期待された。なお、消化器官の活性の指標となりうる膵臓のホルモンであるインスリンとグルカーゴン、そしてソマトスタチンの分子同定を行った。
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[Journal Article] Neurotrophic effect of GnRH on neurite extension and neuronal migration of embryonic GnRH neurons in chick olfactory nerve bundle culture.2009
Author(s)
Kanaho, Y-I, Enomoto, M, Endo, D, Maehiro, S, Park MK, Murakami, S.
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Journal Title
Journal of Neuroscience Research 87
Pages: 2237-2244
Peer Reviewed
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