2008 Fiscal Year Annual Research Report
維管束植物の複葉と葉の起源の分子遺伝学的基盤の研究
Project/Area Number |
20570083
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
上原 浩一 Chiba University, 園芸学研究科, 助教 (20221799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 元己 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (00193524)
三位 正洋 千葉大学, 園芸学研究科, 教授 (30093074)
塚谷 裕一 東京大学, 理学系研究科, 教授 (90260512)
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Keywords | 遺伝子 / 植物 / 進化 / KNOX / LEAFY / 葉 |
Research Abstract |
本研究は葉の形態形成で重要な役割を持ち,植物において普遍的な機能を司るKNOX遺伝子,LEAFY相同遺伝子に着目し,維管束植物の大葉形成の制御機構の進化について特に単葉と複葉の形態制御の面から明らかにする事を目的とする.研究代表者らのリアルタイムPCRによる解析の結果シダ植物ではLFYにより制御されていることが明らかとなってきている.そこでシダ植物の葉形態形成におけるこれらの遺伝子の過剰発現トランスジェニック植物の作出,およびRNA干渉をもちいた発現抑制を行い形成される菜の形態を確認,シダ植物の単葉・複葉の形態形成における葉形態形成機能を特定することを目的とした. シダの各遺伝子の進化系統解析と発現解析:シダ植物オオタニワタリからmRNAを抽出しKNOX遺伝子,LEAFY相同遺伝子を単離し系統解析を行った.また、へラシダ(単葉)・シケシダ(複葉)を用いてKNOX,LFYのin situハイプリダイゼーションを行った. シダ植物の形質転換系の開発:シダ植物の形質転換系は未だ有効な系が確立されていない,しかし本研究を遂行するにあたりKNOX,LFYのシダ植物における機能を明らかにする必要がある.そこで本研究ではシダ植物オオタニワタリをもちいて形質転換系を確立することを目指した.その結果、アグロバクテリウを用いた形質転換系の確立は出来なかったが、エレクトロポレーションによる形質転換を目指しカルスの作成と再分化系の確立に成功した.今後この系を用いてエレクトロポレーションによる形質転換系の確立を目指す。
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