2010 Fiscal Year Annual Research Report
シオン属の染色体サイズの減少はどのようなDNA配列が関与しているのか
Project/Area Number |
20570099
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
星 良和 東海大学, 農学部, 准教授 (70332088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 顕子 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00244674)
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Keywords | 植物 / 進化 / 染色体 |
Research Abstract |
ヨメナ属植物がもつ染色体(Lタイプ)は、他のシオン属植物と比べて明らかに小さな染色体(Sタイプ)を持ち、LタイプからSタイプへの染色体進化が起きているとされている。本研究では、染色体サイズの減少がどのようにして生じたのかを明らかにするため,これまでに本研究課題において、シロヨメナおよびユウガギクゲノムを用いたGISH、DNAプロファイリングによるディファレンシャルディスプレイからLタイプとSタイプ染色体の間で異なる反復配列の検出、レトロトランスポゾン因子を増幅させるプライマーを用いた分散型反復配列の検出および解析を行ってきた。最終年度は、RAPDプライマーを用いたディファレンシャルディスプレイが、ヨメナだけでなくヨメナと同様に染色体サイズが相似的に異なる複合体を有するモウセンゴケにおいても大型の染色体から優先的にDNA断片が増幅されることから、(1)サイズの異なる染色体から構成されるゲノムを有する植物体を用いたRAPDディファレンシャルディスプレイ法が、染色体サイズ変化に起因するDNAをスクリーニングする有効な方法であることを明らかにし、昨年度1報の論文としてまとめた。さらに、LSタイプの植物体で染色体標本を作製し、Lタイプ染色体のみを有する種からスクリーニングしたDNA断片をプローブにFISH解析を行った結果、得られた配列のいくつかは、L染色体に多く分散して存在していた。尚、本研究の工程で対照実験として必要と判断したモウセンゴケを材料に染色体サイズの配列を同様の方法で探索した結果、大型の染色体にのみ存在する配列を得ることができている。昨年度末からこれら得られた研究成果をとりまとめ国際学術雑誌に投稿する準備をすすめている。
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Research Products
(1 results)