2009 Fiscal Year Annual Research Report
アミロイド線維形成の分子機構の解析と細胞外蛋白質品質管理機構の関与の解明
Project/Area Number |
20570105
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
長谷川 一浩 University of Fukui, 医学部, 助教 (60324159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内木 宏延 福井大学, 医学部, 教授 (10227704)
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Keywords | 生物物理 / 蛋白質 / アミロイド線維 / アルツハイマー病 / 透析アミロイド症 |
Research Abstract |
アミロイドは各種の前駆体蛋白質が重合した異常な線維であり、細胞外に蓄積し難治性疾患であるアミロイド症の原因となる。各種アミロイド線維、特にβ2-ミクログロブリン(β2-m)アミロイド(透析アミロイド)およびアルツハイマー病βアミロイド(Aβ)に焦点を当て、(1)生体内環境を模倣した試験管内線維形成系モデルを構築し、生体内での線維形成機構を解明する。(2)細胞外の生体環境における蛋白質品質管理機構を解析し、それがアミロイド前駆蛋白質の凝集の予防・促進にどのような効果を及ぼしているのかを解明する。(3)これらの解析によりモデルを作成し、アミロイド症の治療法の開発を試みることを目標とする。 本年度の成果;(1)Aβ(1-40)アミロイドの試験管内線維形成について、Aβが5μM以下の低濃度の時、その重合核形成には気液界面やプラスチックなどの疎水性界面が必要であることを見出し、気液界面を排除することでこれらの効果を排除できた。また、攪拌がこの核形成反応を著しく促進することをみいだした。また、蛍光顕微鏡を用いて凝集体を可視化することに成功した。これらの手法を組み合わせ、より生体内に近い条件で重合反応を行うシステムを開発したので、今後これを用いて生体物質等が重合反応に及ぼす効果を解析する。(2)細胞外品質管理機構に関して、昨年度報告したβ2-mアミロイドの前駆状態である部分変性β2-mと、細胞外分子シャペロン分子(α2-マクログロブリン、ハプトグロビン等)との相互作用を詳細に解析し、また、その線維形成抑止機構を評価した。
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Research Products
(4 results)