2010 Fiscal Year Annual Research Report
ゴルジ体局在タンパク質golginとゴルジ体構築機構
Project/Area Number |
20570114
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
三角 佳生 福岡大学, 医学部, 准教授 (10148877)
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Keywords | 細胞小器官 / ゴルジ体 / 小胞輸送 / golgin / 局在化 |
Research Abstract |
本研究はgolginタンパク質がゴルジ体構築に果たす役割を解析することを目的として、小胞体-ゴルジ間の繋留過程における作用点が明確になっていない膜結合型golgin(giantin,golgin-84,CASP)に焦点を当てて解析を行った。 本年度はgolgin-84結合タンパク質としてのKIF3Cの解析、およびgolgin-84とCOG複合体の相互作用について解析した。golgin-84とKIF3Cの結合は特異的であり、Kinesin2のもう一つのサブユニットであるKIF3Bとは結合しなかった。siRNAを用いてKIF3Cのknockdownを行うと、本来形質膜に分布するCD44がゴルジ体近傍に貯留することが見いだされた。一方KIF3B knockdown細胞ではそのような現象は観察されず、形質膜のみに存在がみとめられた。このことはCD44を運んでいる輸送小胞の輸送にKIF3Cとgolgin-84の相互作用が関与していることを示唆する。現在golgin-84がKIF3Cと相互作用する細胞内部位を解析している。一方golgin-84はCog7を介して、COG複合体と相互作用を示すことを昨年報告したが。この相互作用はゴルジ体層板間の逆方向輸送小胞の繋留に働いていることが明らかになった。しかしながらgolgin-84のもう一つの相互作用タンパク質であるCASPとgolgin-84の直接の結合は見いだされなかった(Sohda et al.Traffic 2010)。
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Research Products
(3 results)