2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20570168
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
早川 浩 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (70150422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 理世子 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (10140865)
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Keywords | 酸化ストレス / DNA修復 / 品質管理 / 核酸損傷 |
Research Abstract |
(1)酸化RNA排除機構の解明の為、酸化RNAに特異的に結合するタンパク質をヒト細胞抽出液から網羅的に検索するシステムを開発した。 (2)上記のシステムを用い、HeLa細胞抽出液から4つの酸化RNA結合タンパク質を同定した。その中でも特にHNRNPD(Auf1)タンパク質は拮抗阻害試験により酸化RNAより選択的に結合することが明らかとなった。 (3)これら4つのタンパク質をsiRNAによりノックダウンする実験をおこなったところ、HNRNPD(Auf1)に加え、HNRNPCタンパク質のノックダウンが過酸化水素水やメナディオンの酸化ストレスにたいし細胞の抵抗性を低下させることが明らかとなり、この2つのタンパク質が酸化ストレス感受性に関与していることが結論できた。 (4)また、HNRNPDタンパク質は細胞を酸化ストレス下に晒すと、細胞内での含量が急速に低下することが明らかとなった。一方HNRNPCタンパク質については変動がなかった。 (5)さらにダブルノックダウンの実験では、酸化ストレス感受性の低下はシングルノックダウンの時とかわらず、2つのタンパク質は同じ経路に働いていることが示唆された。
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