2009 Fiscal Year Annual Research Report
トランスポゾンを利用した扁形動物プラナリアへの遺伝子導入法の開発
Project/Area Number |
20570209
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
織井 秀文 University of Hyogo, 大学院・生命理学研究科, 助教 (70211836)
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Keywords | 発生・分化 / 再生 / 遺伝子 / トランスポゾン |
Research Abstract |
トランスポゾンHermes, piggyBac, Minosを利用してプラナリアへの遺伝子導入を試みるために、それらのトランスポゼースが機能するか否か、についてアフリカツメガエル卵を用いて調べた。昨年度、Herrnes, piggyBacを使用した場合に得られた数%の蛍光を発する胚(トランスポゼースが機能したと考えられる)について、universal PCR法を用いてレポーター遺伝子の染色体への挿入部位を行った。その結果、残念ながら導入された遺伝子は特定の配列(トランスポゼースの標的配列)を介して染色体へ組み込まれたとの確証は得られなかった。また、これまでの報告と異なり注入したDNAがアフリカツメガエル胚中で比較的安定に維持されている可能性も考えられた。今後、使用するトランスポゾンの転移酵素活性の測定も行う必要があろう。また、プラナリアへの遺伝子導入をするにあたり、適したエレクトロポレーション装置の作製と遺伝子微小注入後にエレクトロポレーションを行う方法の検討を行った。その結果、5-8mm長のプラナリアに約200ナノ リットルのDNA溶液の注入が可能なことがわかった。実際に、試験管内で合成されたmRNAを同方法でプラナリアへの導入を試みたが、導入されたmRNAの発現(翻訳)は確認できなかった。
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Research Products
(3 results)