2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20570210
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
高田 修治 独立行政法人国立成育医療研究センター, ゲノム機能研究室, 室長 (20382856)
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Keywords | microRNA / マウス / 性決定 / mRAP |
Research Abstract |
胎児期生殖腺支持細胞でmicroRNAの発現に雌雄で差があるのかを検討している。昨年度までにJackson Instituteから導入したマウス胎児期支持細胞特異的にEGFPを発現するマウス(Sry-EGFP)からGFPを指標に胎児期11.5日、12.5日の雌雄の胎児期支持細胞をセルソーターにより純化後、small RNAを用いてmRAP法とSolexa Genome Analyzerにて塩基配列を得てmicroRNAのプロファイルを得た。多量に存在するmicroRNAは塩基配列を決定する際により多数回配列が出現するものと考えられるため、配列の出現回数を発現頻度としている。雌雄で発現に差のあるmicroRNAと、差の無いmicroRNAの存在が示唆される結果を得たており、TaqMan法によりmicroRNAの発現量の雌雄差を再検討したが、その約半分のものでmRAP法とTaqMan法で一致する結果であったが、残りの半分は不一致であった。解析に用いた細胞数が数千個と少なかったため、安定した結果が得られなかった可能性が考えられ、さらに細胞数を増やし、mRAP法により再検討するためにSry-EGFPから胎児期生殖腺支持細胞を回収した。この細胞を用いてのmicroRNAプロファイルを得るには時間的に進めることができなかったが、今後解析する必要があると考えている。また、昨年度得たmicroRNA発現プロファイルからmiR-20bがmRAP法、TaqMan法で共にmiR-199a-5pが雌の発現が胎児期指示細胞では雌特異的であることが確認できた。今後miR-199a-5pの機能を解析することにより、雌の生殖腺の発生や性分化に於けるmicroRNAの機能が明らかになる可能性があり。
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