2008 Fiscal Year Annual Research Report
耐熱進化時に発現する新規クオラムセンシング機構の解析
Project/Area Number |
20570225
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
岸本 利彦 Toho University, 理学部, 准教授 (90339200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 総一郎 東邦大学, 理学部, 准教授 (10287550)
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Keywords | 大腸菌 / 耐熱進化 / クオラムセンシング / 相互作用 |
Research Abstract |
研究計画に従って、 1.クオラムセンシング機能評価系の構築 45℃耐熱進化時に観察された濃度依存的な増殖様式において、大腸菌密度が非常に低密度〜高密度での増殖速度や細胞分布を解析し、クオラムセンシングの強く表れる大腸菌は低濃度での増殖が不安定で、大腸菌のサイズにバラツキが大きいことが判明した。 2.クオルモンの精製・構造解析 クオラムセンシングが観察される大腸菌の培養液より培養上澄みを大量に取得するための大量培養系を構築し、有機物質分析手法(有機溶媒抽出等)と生化学的分析手法(カラム精製)を組み合わせてクオルモンの精製を行った。その結果、バイオアッセイにて増殖誘導効果を持つ分画を得た。 活性分画の構造解析を行い、ウラシルを同定した。バイオアッセイにてウラシルに増殖誘導活性を確認した。 3.クオルモンの化学合成・機能解析 同定されたウラシルおよびその誘導体に対するバイオアッセイ系を検討した。 4.クオルモン作用機作の生理学的解析 ウラシルに対する大腸菌への増殖誘導活性等の計測を行い、45℃等の高温に適応していない大腸菌では、増殖誘導活性を示さないことを確認した。 5.上述の成果に関して進化学会シンポジウムにて発表を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Crystal structure of a chaperone complex that contributes to the assembly of yeast 20S Proteasome.2008
Author(s)
H. Yashiroda, T. Mizushima, K. Okamoto, T. Kameyama, H. Hayashi, T. Kishimoto, S. Niwa, M. Kasahara, E. Kurimoto, E. Sakata, K. Takagi, A. Suzuki, Y. Hirano, S. Murata, K. Kato, T. Yamane, K. Tanaka
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Journal Title
Nature structural & molecular biology 15
Pages: 228-236
Peer Reviewed
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