2008 Fiscal Year Annual Research Report
ウンカ耐虫性遺伝子に関するイネの国際判別近似同質遺伝子系統の開発と利用
Project/Area Number |
20580007
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安井 秀 Kyushu University, 農学研究院, 准教授 (70220142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 正哉 (独)農研機構, 九州沖縄農業研究センター難防除害虫研究チーム, チーム長 (00370619)
山田 直隆 九州大学, 農学研究院, 助教 (20304769)
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Keywords | 国際判別系統 / 耐虫性遺伝子 / イネ / 近似同質遺伝子系統(NIL) |
Research Abstract |
研究期間中の具体的な到達目標は,まず,(1)IR24を遺伝的背景に持つウンカ類に対する抵抗性遺伝子に関する国際判別NIL群の開発であり,これらと既に完成の領域に近いT65を遺伝的背景とするNIL群を利用して,(2)東アジアウンカ地域個体群のウンカ抵抗性遺伝子に対する加害性の評価と,(3)ウンカ吸汁抑制化合物の特定を目指す. 平成20年度には,(1)IR24とトビイロウンカ抵抗性を示すインド型品種5系統との交雑を行ない,国際イネ研究所圃場においてF1を育成した.(2)T65を遺伝的背景とするトビイロウンカ抵抗性遺伝子bph20(t)とBph21(t)のNILならびにPYLを用いて,日本に飛来したトビイロウンカ個体群(1966年,1989年,1999年,2005年)の,個々のウンカ抵抗性遺伝子に対する加害性をモニタリングした.また,日本に飛来するウンカの飛来源とされる北部ベトナム紅河デルタ地域のウンカ個体群,さらにベトナム中部ならびに南部地域の個体群,フィリピンのウンカ個体群を収集し,個々のウンカ抵抗性遺伝子に対するウンカ加害性評価の国際ネットワーク構築の基盤を整備した.(3)NILとPYLを用いたウンカ吸汁抑制化合物の探索に着手した.
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Research Products
(5 results)