2008 Fiscal Year Annual Research Report
短期間低酸素処理による青果物の品質保持効果とその機構解明に関する研究
Project/Area Number |
20580037
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
今堀 義洋 Osaka Prefecture University, 生命環境科学研究科, 准教授 (40254437)
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Keywords | ピーマン / 低酸素 / 呼吸活性 / アセトアルデヒド / エタノール / ピルビン酸脱炭酸酵素 / アルコール脱水素酵素 / アルコール脱水素酵素電気泳動パターン |
Research Abstract |
ピーマン果実をOおよび1%O_2と空気を加湿して、通気しながら20℃暗所下で10日間貯蔵した。さらに、Oおよび1%O_2貯蔵の一部は貯蔵3日に空気に変更して貯蔵した。呼吸活性は空気下では貯蔵中一定レベルで推移したが、Oおよび1%O_2では抑制された。しかし、Oおよび1%O_2から空気に変更すると呼吸活性は貯蔵4日には急激に増加し、1%O_2では空気下と同一レベルまでに回復して、その後そのレベルを維持した。また、0%O_2では空気下に比べて2倍となり、その後はそのレベルを維持した。アセトアルデヒド含量は1%O_2および空気下で貯蔵当初のレベルを維持し、1%O_2から空気に変更しても変わらなかった。一方、0%O_2下では増加したが、0%O_2から空気に変更すると急激に減少し、貯蔵10日で空気と同一レベルになった。エタノール含量は1%O_2および空気下で貯蔵当初のレベルを維持し、1%O_2から空気に変更しても変わらなかった。一方、0%O_2下では増加したが、0%O_2から空気に変更すると急激に減少し、貯蔵10日で空気と同一レベルとなった。ピルビン酸脱炭酸酵素の活性は、0%O_2および空気下で貯蔵当初のレベルを維持し、0%O_2から空気に変更しても変わらなかった。一方、1%O_2下では増加し、1%O_2から空気に変更しても同一のレベルを維持した。アルコール脱水素酵素の活性は、0%O_2および空気下で貯蔵当初のレベルを維持し、0%O_2から空気に変更しても変わらなかった。一方、1%O_2下では増加し、1%O_2から空気に変更しても同一レベルを維持した。アルコール脱水素酵素の電気泳動パターンでは1%O_2で最もバンドの数が多く、Oおよび1%O_2から空気に変更するとそのバンドの濃さは濃くなった。
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