2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580070
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大坪 嘉行 Tohoku University, 大学院・生命科学研究科, 助教 (40342761)
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Keywords | 土壌細菌 / カタボライト調節 / PCB分解菌 |
Research Abstract |
Burkholderia multivorans ATCC 17616において活性測定が容易なGFPをレポーターとしたプロモーター活性定量系を構築した。グルコース代謝系およびガラクトース代謝系の各種遺伝子の破壊株を作製し、このレポーター系を利用してカタボライト調節への影響を検討した。その結果、フォスフォグルコン酸デヒドラターゼ遺伝子の破壊株で、グルコン酸およびフオスフオグルコン酸による抑制が相当緩和されること、ガラクトン酸デヒドラターゼ遺伝子の破壊株でガラクトースによる抑制が緩和されることを見いだした。これらの結果から、グルコースやガラクトースがある程度細胞内で代謝されることで抑制のシグナルが生じていることが示唆された。また大腸菌などでカタボライト調節に関与していることが明らかになっているPTS系のhpr遺伝子の破壊株を作製し解析したところ、抑制炭素源の有無によらずプロモーター活性が上昇していることが見いだされた。この結果からATCC 17616株においてHprが何らかの形でBphQの活性調節に関わる可能性が示唆された。これらの研究と平行してDNA配列の解析ソフトを作成し公開するとともに順次アップデートをおこなった。
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