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2010 Fiscal Year Annual Research Report

酵母におけるステロールホメオスタシスの分子メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 20580072
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

福田 良一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (50323481)

Keywords酵母 / ステロール / 脂質 / 輸送
Research Abstract

1.ステロールはミトコンドリア膜の主要構成成分の1つであり、その合成欠損株ではミトコンドリアの形態に異常が生じることから、ミトコンドリアでも重要な役割を果たすと考えられる。しかし、小胞体で合成されたステロールのミトコンドリアへの供給・輸送機構は不明である。その理由の1つはミトコンドリアへのステロール輸送を定量的に評価・解析することが難しいことである。そこで、小胞体からミトコンドリアへのステロール輸送を解析する系の構築を行った。出芽酵母のステロールアシルトランスフェラーゼ遺伝子破壊株において、細菌由来のステロールアシルトランスフェラーゼにミトコンドリア輸送シグナルを付加した融合タンパク質を発現させた。発現させたステロールアシルトランスフェラーゼはミトコンドリアに局在したこと、アシルトランスフェラーゼの発現に依存してステロールエステルの生産が見られたことから、実際に小胞体で合成されたステロールがミトコンドリアへ輸送され、エステル化されること明らかとなった。本系を用い、ステロールのエステル化を指標にミトコンドリアへのステロール輸送を解析できると期待される。
2.オルガネラ間の脂質輸送の特異性について解析を行うため、ミトコンドリアの機能に必須なリン脂質ホスファチジルエタノールアミン(PE)のミトコンドリアへの供給・輸送機構についても同様に解析系の構築を行った。細菌由来のPEメチル化酵素をミトコンドリアに局在させ、PEのボスファチジルコリンへの変換を指標にミトコンドリアへのPE輸送を評価する系を構築した。ミトコンドリアの形態・機能に重要な2つの脂質の輸送を比較することが可能となった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Incorporation and remodeling of phosphatidylethanolamine containing short acylresidues in yeast2010

    • Author(s)
      Lan.Deng, Ryouichi. Fukuda, Toru Kakihara, Koichi Narita, Akinori Ohta
    • Journal Title

      Biochim. Biophys. Acta

      Volume: 1801 Pages: 635-645

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ホスファチジルエタノールアミンのオルガネラ間輸送機構の解析2010

    • Author(s)
      小林新吾、福田良一、太田明徳
    • Organizer
      酵母遺伝学フォーラム
    • Place of Presentation
      ならまちセンター(奈良)
    • Year and Date
      2010-09-09

URL: 

Published: 2012-07-19  

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