2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野田 陽一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (90282699)
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Keywords | 小胞輸送 / 出芽酵母 / 糖転移酵素 |
Research Abstract |
出芽酵母ゴルジ体膜蛋白質Svp26をコードする遺伝子の欠損株で,Kre2ファミリーに属するKtr1,Kre2蛋白質の局在がゴルジ体からERに移行することを前年度までに明らかにした.Svp26がKre2,Ktr1のERからの搬出の促進に働いているかどうかを調べるためにインビトロのCOPII小胞出芽系により,野生型とSVP26遺伝子欠損株のER膜を用いた時のそれらマンノース転移酵素の小胞への積み込み効率を比較した.その結果,Kre2とKtr1のCOPII小胞への積み込みがSVP26遺伝子の欠損により低下していることを見いだした.さらに,SVP26遺伝子の高発現により積み込みの効率が上昇することを見いだした.これらのことはKtr3の場合と同様に,Svp26がKre2とKtr1のERからの搬出のアダプターとして機能することを強く示唆していると考えた,またSvp26にそのゴルジ局在が依存しない他のKre2ファミリーであるKtr4に関しても,そのERからの搬出を,Ktr4のルーメン領域を認識して促進するアダプターを見いだし,さらにそのアダプターが担当していると考えられるマンノース転移酵素以外のカーゴも見いだした.またマンノース転移酵素の界面活性剤に対する可溶性が異なることを見いだした.現在種々の変異株での界面活性剤感受性,ゴルジ体局在を解析している.
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Inhibitory activity of blasticidin A, astrong aflatoxin production inhibitor, on protein synthesis of yeast : selective inhibition of aflatoxin production by protein synthesis inhibitors2010
Author(s)
Yoshinari, T., Noda, Y., Yoda, K., Sezaki, H., Nagasawa, H., Sakuda, S.
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Journal Title
Journal of Antibiotics (Tokyo)
Volume: 63
Pages: 309-314
Peer Reviewed
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