2009 Fiscal Year Annual Research Report
資源管理型漁業のための微生物餌料とその利用技術の開発
Project/Area Number |
20580088
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
田中 賢二 Kinki University, 産業理工学部, 教授 (20236582)
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Keywords | ワムシ / 高密度培養 / 栽培漁業 / Brachionus plicatilis |
Research Abstract |
本研究の目的は、資源管理型漁業に不可欠な初期餌料動物プランクトン"L型ワムシ"の生産効率化を図るため、VB_<12>含有濃縮淡水クロレラを用いてL型ワムシ高密度培養法を開発し、さらにVB_<12>産生細菌を利用して濃縮淡水クロレラの代替となりうる低コストのワムシ用細菌餌料の開発を行うものである。本年度は主にL型ワムシ用細菌餌料の研究開発を行った。我々が分離したVB_<12>産生菌株多数のなかからL型ワムシにとって高い餌料価値をもつVB12産生菌を選択し、その培養菌体の給餌方法を最適化した。具体的な試験項目は下記のとおりである。 我々がすでに分離したVB_<12>産生細菌多数のなかから、Lactobacillus lichenformisを用いたバイオアッセイによってVB_<12>高生産株を4株選出した。このVB_<12>高生産株の培養菌体をL型ワムシに投与し、最も良好なワムシ増殖が得られた菌株1株を特定した。主要タンパク源として安価な市販圧搾パン酵母を、このVB_<12>高産生菌と併用給餌してワムシ増殖が可能なことを確認した。 16SrDNAの相同性解析により、このVB_<12>高生産株を同定するために必要なゲノムDNAの抽出・精製と、これを鋳型としたPCR試験を実施した。なお、バイオアッセイ法によるVB_<12>の定量信頼性に問題が生じたため、菌株や培養方法の変更などアッセイ方法を再検証した。
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