2008 Fiscal Year Annual Research Report
新しい結晶変換技術によるサブミクロン多孔構造を有する新規糖質結晶の創製と応用
Project/Area Number |
20580130
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
吉井 英文 Tottori University, 工学研究科, 准教授 (60174885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古田 武 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (10026164)
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Keywords | 結晶 / トレハロース / マンニトール / エタノール / 含水結晶 / 無水結晶 |
Research Abstract |
エタノール等アルコール溶媒を用いたトレハロース、及びマルトース結晶の粒子としての形状、構造に注目し、粒子構造、結晶変換、包括粉末化のキイワードをもって粒子設計に関する結晶変換の工学的研究を実施した。具体的には、1) サブミクロン空間糖質材料の最適作製条件の探索、2) 多孔性無水結晶糖による機能性脂質の粉末化、3) 新規多孔性無水結晶マルトースの特質とその応用法の開発を実施した。エタノール法により作製された無水結晶マルトースのSEM写真を詳細に解析した。得られた無水結晶粒子は微細な針状結晶の集合体であり、多孔性を示した。X線回折、DSC、アノマー分析より、この無水結晶マルトースはHodgeらが報告したβ-無水結晶マルトースとは異なる新規なβ-無水結晶であった。異なる温度での結晶変換経過を、拡散を伴う固相反応解析に用いられるJander式で相関した。得られた見かけの結晶変換速度をアレニウスプロットすることにより、見かけ結晶変換速度定数の活性化エネルギー97.5kJ/molを得た。
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