2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト由来異物代謝酵素発現系を用いた食品成分代謝評価システムの構築
Project/Area Number |
20580138
|
Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
生城 真一 Toyama Prefectural University, 工学部, 准教授 (50244679)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊 利之 富山県立大学, 工学部, 教授 (70293909)
|
Keywords | 食品 / バイオテクノロジー / 異物代謝 |
Research Abstract |
1.ヒトUGT遺伝子の取得及酵母発現系構築 UGTは遺伝子ファミリーを形成し複数の分子種が臓器特異的に発現しており、臓器特異的な抱合能を有している。代謝予測にはこの複数のUGT分子種の代謝解析が必要である。現在、ヒトUGT遺伝子に関してはUGT1ファミリー遺伝子9種、UGT2ファミリー遺伝子12種が知られている[1]。本申請グループはこれまでに主要なUGT1分子種に関しては8種、UGT2分子種に関しては5種をすでに取得している。本年度はヒト肝臓あるいは腸管組織由来のcDNAライブラリーをよりオリゴTプライマーとUGT遺伝子特異的配列由来のプライマーを用いてPCRクローニングによってUGT2B11,17及び2B28のcDNAを得ることができ、酵母発現ベクターへの構築を行った。 2.ヒトシトクロムP450(P450)及びUGT分子種の同時発現酵母株の構築び機能評価 ヒト体内における食品成分の代謝予測をおこなうためにUGTに加えてP450遺伝子を同一酵母内に導入し、同時発現系を構築しヒト肝臓あるいは小腸における異物代謝系を再現する。ヒトP450に関しては、前述のp GYR発現ベクターに酵母P450還元酵素をともに挿入された分子種(12種)がすでに構築されている。そこで先に構築したp GYRプロモーター領域を含むUGT遺伝子断片を染色体組み込み型ベクターであるp AURに際挿入して酵母ゲノムに組み込んだ。 現時点ではCYP1A2,2C9とUGT1A1,1A7,1A8との組み合わせによる同時発現系の構築に成功し、モデル化合物による代謝確認をおこなった。
|