2009 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドローム予防の標的鍵分子、AMPキナーゼを制御する食品因子の研究
Project/Area Number |
20580146
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
津田 孝範 Chubu University, 応用生物学部, 准教授 (90281568)
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Keywords | 食品因子 / 糖尿病 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
AMPキナーゼ(AMPK)は肥満・2型糖尿病の予防、治療のための最も理想的な標的鍵分子であることから、本研究では、理想的な分子標的、AMPKの活性化作用に関わる食品因子の検討と作用機構解明を行い、AMPKを介したメタボリックシンドローム予防を実現するための科学的基盤の確立を目的とした。 本年度は昨年度の結果を踏まえて、引き続きマウス筋芽細胞C2C12細胞株を用いてこれまでに絞り込んだAMPK活性化食品因子についてさらに検討を進めた。種々の検討を重ねた結果、食品因子Aを選定した。この化合物についてAMPKを介した糖・脂質代謝改善効果の検討を行った結果、細胞への糖の取り込みの上昇、AMPKの下流因子であり、脂肪合成に関与するアセチルCoAカルボキシラーゼのリン酸化(Ser79)を促進することを明らかにした。 AMPK活性化メカニズムについては、AMPKはエネルギーセンサーであり、細胞内ATPの低下に反応する。そこで細胞内AMP/ATP比を定量した。しかしながらこのAMPK活性化には細胞内AMP/ATP比は関係していなかった。
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[Journal Article]2009
Author(s)
津田孝範, et al.
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Journal Title
Nutrigenomics and Proteomics in Health and Disease(Wiley-Blackwell)
Pages: 273-290
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