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2010 Fiscal Year Annual Research Report

樹木に胴・枝枯病害をおこすBotryosphaeria属ホロモルフの分子系統解析

Research Project

Project/Area Number 20580160
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

矢口 行雄  東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (50157971)

Keywords樹木胴・枝枯病 / Botryosphaeria属菌 / Guignardia属菌 / 分子系統解析 / ポプラ類ギグナルディア胴枯病 / ハンノキ類ギグナルディア胴枯病 / クルミ褐色枝枯病 / カエデ類粗皮病
Research Abstract

樹木に胴・枝枯性病害をおこす病原菌のうちGuignardia属菌ではなくBotryosphaeria属菌ではないかといわれている病害,すなわちポプラ類ギグナルディア胴枯病,ハンノキ類ギグナルディア胴枯病,クルミ褐色枝枯病,カエデ類粗皮病である広葉樹胴・枝枯病の所属の再検討を行った。
遺伝子系統解析の結果,ポプラ類ギグナルディア胴枯病,ハンノキ類ギグナルディア胴枯病,クルミ褐色枝枯病,カエデ類粗皮病に供試した全ての菌株は,Guignardia属菌ではなくBotryosphaeria属菌と同じクレードに含まれ,B.dothidea(= F.aesculi)と同定された。さらに形態観察の結果,ポプラ類ギグナルディア胴枯病は,子嚢胞子および分生子の計測値からB.dothidea(= F.aesculi)と同定した。しかし,他の3病害は子嚢胞子および分生子の計測値が数種の領域に入り,特定できなかった。
以上の結果より,広葉樹4種の胴・枝枯病菌の完全時代は,Guignardia属菌ではなくBotryosphaeria属菌の特徴を示した。また不完全時代はFusicoccum属菌の特徴を示した。しかし,種の同定では,ポプラ類ギグナルディア胴枯病菌以外は,子嚢胞子および分生子の計測値が特定の種に合わず,さらに検討が必要である。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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