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2010 Fiscal Year Annual Research Report

ブナ花成変異系統の解析による広葉樹開花・結実周期の予測

Research Project

Project/Area Number 20580168
Research InstitutionForestry and Forest Products Research Institute

Principal Investigator

大宮 泰徳  独立行政法人森林総合研究所, 林木育種センター東北育種場, 主任研究員 (70360469)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤田 辰治  弘前大学, 遺伝子実験施設, 准教授 (10250630)
上村 松生  岩手大学, 農学部・付属寒冷バイオフロンティア研究センター・生命適応機能研究分野, 教授 (00213398)
Keywords遺伝子 / 樹木 / 発現制御 / 森林工学 / ブナ
Research Abstract

東北育種場が保有する開花・結実に周期性を有する正常な系統と周期性が失われており毎年着花するといわれている変異系統について数年間着花特性を調査したところ、毎年着花する変異系統において、枝毎に分けて観察したところ、隔年で着花が見られることがわかってきた。そこで、この変異系統の特定の枝に着目し、複数年にわたって、ブナのCO遺伝子の季節変動をリアルタイムPCRを用いて調べた。その結果、着花した年の前年の5月の開葉直後の花芽形成期に、着花した年には見られなかった非常に高い発現のピークが検出され、ブナのCO遺伝子が花芽形成に関与していることが強く示唆された。これに対して、ブナのFT遺伝子は発現量が低く、リアルタイムPCR解析がなかなか進んでいなかった。加えて12月31日の大雪と3月、4月の震災・余震による3度の長期停電によって多くの未解析サンプルが失われてしまったことも影響し、思うように解析が進められなかった。
弘前大学において、シロイヌナズナにブナのCO遺伝子を過剰発現させた形質転換体を作出したところ、早咲きの表現型を示した。CO遺伝子が花成促進因子として機能していることが証明された。ブナのFT遺伝子についても、同様にシロイヌナズナに過剰発現させた形質転換体を作出し、解析を進めている。
東北育種場が保有する38系統の中にCO遺伝子の変異は検出されなかったが、FT遺伝子について、3末端側に異なるサイズの断片が増幅される系統が数系統見いだされ、SNP解析と並行して解析を進めている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ブナ花成関連遺伝子FcCO, FcFTの単離と発現解析2011

    • Author(s)
      大宮泰徳
    • Organizer
      第61回日本木材学会大会
    • Place of Presentation
      京都大学(京都市)
    • Year and Date
      2011-03-19

URL: 

Published: 2012-07-19  

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