2008 Fiscal Year Annual Research Report
繁殖率制御を目指したイノシシの性選択的捕獲技術の確立
Project/Area Number |
20580170
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Research Institution | Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture |
Principal Investigator |
川井 裕史 Agricultural, Food and Environmental Sciences Research Center of Osaka Prefecture, 環境研究部, 主任研究員 (30333412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 譲 大阪府環境農林水産総合研究所, 環境研究部, 主任研究員 (00333435)
玉田 尋通 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (10155252)
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Keywords | イノシシ / フェロモン / 唾液腺 |
Research Abstract |
島根県美郷町地域において2009年に有害鳥獣捕獲または狩猟で捕獲された野生イノシシの頭部(雄13頭、雌5頭)を採取。耳下腺、顎下腺等の唾液腺を採取した。 顎下腺について、Flathらの改良法による水蒸気蒸溜・ペンタンエーテル抽出を行ったのち、ペンタンエーテル画分サンプルをエバポレータにより濃縮し、昇温ガスクロマトグラフで分析した(HITACHI製263-30 Gascromatograph、ジーエルサイエンス製キャピラリーカラム)。 サンプル投入後約10分で雄個体からのサンプルでは顕著なピークがみられたが、雌では見られなかった個体があった。この差に関して抽出法を変え、追跡調査する予定である。 大阪府柏原市で有害鳥獣捕獲により捕獲された雄1歳仔5頭と雌成獣1頭に対し、顎下腺とベイト(糠、ブナ科堅果)に対する嗜好性を調査した。仔イノシシではベイトに対する嗜好性が高かった。雌成獣は不明瞭ながら顎下腺に興味を示した。今後は野生個体を用いて、市販のフェロモンや唾液腺等への嗜好性を調査する。 柏原市内の山林の林縁部にセンサーカメラを設置し、写真撮影を継続中。
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