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2010 Fiscal Year Annual Research Report

交配育種技術によるマツタケの腐生能力の向上

Research Project

Project/Area Number 20580175
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

会見 忠則  鳥取大学, 農学部, 教授 (90264928)

Keywordsマツタケ / プロトプラスト / グルコアミラーゼ遺伝子 / 育種 / 一核株 / 核相 / 再生 / ホメオドメインタンパク質
Research Abstract

一核株の分離のために、二核菌株のプロトプラスト化の条件について検討を行った。市販の細胞壁溶解酵素を組み合わせて、5×10^5個程度のプロトプラストが得られるようになった。そこで、プロトプラスト化およびその再生の際に非常に重要となる浸透圧調整剤の濃度と種類について検討した。その結果、プロトプラスト化には、キシロースが非常に成績が良かったが、著しく菌糸体増殖を阻害した。そこで、菌糸体増殖に関して、グルコースよりも成績の良かったマンニトールとトレハロースを浸透圧調整剤として使用することにした。またそのとき、緩衝液のpH5.0としたときが、プロトプラスト化には最適であった。以上の組み合わせを用いることにより、プロトプラストから再生してきたと思われる菌株を数株得ることに成功した。現在、その株の核相を解析している、次に、その核相を解析するための分子マーカー遺伝子を探索するため、グルコアミラーゼ遺伝子ならびに交配システムに関わる重要な遺伝子であるホメオドメインタンパク質遺伝子について、その周辺領域と合わせ、塩基配列を決定した。その結果、ホメオドメインタンパク質遺伝子とその周辺領域は、腐生菌とは全く異なる構造をしており、難培養性(人工栽培が困難である)の菌根菌に特徴的な構造があることが解った。また特に、ホメオドメインタンパク質遺伝子については、使用した組織分離株から、対立遺伝子と思われる二つの遺伝子を単離することに成功した。このことは、マツタケ組織分離株が、ヘテロカリオンであることを証明する一つの手掛かりになるものと思われる。今後は、得られた分子マーカーを最大限に利用し、マツタケの各菌株の交配型および核相を明らかにしていき、交配育種技術を開発したいと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Cloning, characterization and expression of glucoamylase gene from ectomycorrhizal basidomycete, Tricholoma matsutake2010

    • Author(s)
      Tadanori Aimi
    • Organizer
      The 6th Meeting of East Asia for Mushroom Science
    • Place of Presentation
      Gyeongju TEMF Hotel (Gyeongju、Korea)
    • Year and Date
      2010-11-13
  • [Presentation] マツタケの(Tricholoma matsutake)のグルコアミラーゼ遺伝子のクローニングと発現解析2010

    • Author(s)
      会見忠則
    • Organizer
      日本きのこ学会第14回大会
    • Place of Presentation
      東京大学弥生講堂一条ホール(東京都文京区)
    • Year and Date
      2010-09-16

URL: 

Published: 2012-07-19  

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