2008 Fiscal Year Annual Research Report
抗リステリア性ペプチドによる食品の安全性確保に関する研究
Project/Area Number |
20580216
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山崎 浩司 Hokkaido University, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (40250500)
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Keywords | バクテリオシン / リステリア菌 / Pediococcus pentosaceus / Listeria monocytogenes / Carnobacterium maltarmaticum / バイオプリザベーション |
Research Abstract |
Carnobacterium maltaromaticum CS526株の産生するバクテリオシンPiscicoch CS526の最適産生条件の検討を行い、0.5%Yeast extract添加Tryptone Soya Broth液体培地(初発pH7.0)で20℃静置培養が最適培養条件であることが明らかとなった。また、PiscicocinCS526の産生は培養pHの影響を大きく受け、培養中のpHが6.0前後となった時に最大活性を示すことが判明し、さらにpH8でpH一定培養した場合には菌の発育は良好であるにもかかわらず培養上清中にPiscicocin CS526が産生されず、これのpHを急激にpH6へシフトさせると培養上清にPiscicocin CS526活性が出現することから、Psicicocin CS526の産生がpHによって制御されている可能性が明らかとなった。 一方、Pediococcus pentosaceus Iz.3.13株の産生するPediocin Iz.3.13は、5.0%Proteose peptone No.3、3.0%Yeast extract、2.5%Glucose、1.5%MgCl2(pH7.2)での30℃静置培養が最適で、さらに培地に寒天を0.15%添加した時に、培養上清中のPediocin Iz.3.13量が増えることを見出し、Pediocin Iz.3.13産生に培養液の粘度が強く関与することも明らかとなった。 Piscicoch CS526およびPediocin Iz.3.13の産生を増強する微生物の探索を行った結果、Piscicocin CS526の産生を増強する微生物の獲得はできなかったが、Pediocin Iz.3.13の産生は、Lactococcus Iactis subsp.cremoris、Pediococcus acidilactici、Lactobacillus rhamnosusとの共培養で増加することが明らかとなった。
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Research Products
(4 results)