2010 Fiscal Year Annual Research Report
NAFTA体制下における先進国農業の統合化とその影響に関する研究
Project/Area Number |
20580250
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
大江 徹男 明治大学, 農学部, 准教授 (60409498)
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Keywords | 垂直的調整 / 相互依存 / 農業の工業化 / 契約生産 |
Research Abstract |
「研究の目的」として以下のような点を申請書には記している。 ・NAFTAの経済統合の実態について養豚産業における統合の実態とその促進要因について検証。 ・飼料の需給動向と養豚、穀物生産との関係について検証する。 「研究実施計画」 上記の「研究目的」については、前年実施したアメリカでの現地調査で収集した統計・データ、関係者からのヒアリング内容について分析を引き続き実施した。アメリカにおける養豚産業の動向がかなり流動的であることから、調査資料と他の媒体のデータを総合しながら最終的な分析をおこなった。 アメリカとカナダ両国にまたがる統合化の現状については、関係者からの聞き取りによってその実態を認識することができた。ただし、この点については、アメリカとカナダとの間で原産地表示問題が重要な問題として表面化しており、この問題が今後統合化に何らかの影響を及ぼす可能性がある。それだけに、今後とも引き続き関係者からの情報の入手を図ることが必要になる。 また、飼料・養豚との相互関係性については、ある程度その変化について立証するデータを整理することができたが、完全な立証までに至っていない。この点については、さらに深く掘り下げるために直近のデータと関係者からの聞き取りについて引き続き分析を実施する。なお、飼料調査の関係で、エタノールについてこれまでの研究の成果と改めに入手したデータを整理し、2度学会報告をおこなった。 グローバリズム
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