2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20580262
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
石黒 覚 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (30137244)
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Keywords | 超音波共振法 / 非破壊検査 / コンクリート |
Research Abstract |
PC管水路の点検においては、管の内部から外部のカバーコートモルタルの劣化状況を非破壊的に調査することから、管厚の変化を十分な点検精度で予測できることが要求される。本研究ではこれらの要求事項を満たすことができるように、横波超音波共振法による迅速な点検方法の確立、および、点検精度の向上などを目的として研究を進めた。さらに、補修した鉄筋コンクリート開水路の剥離・空洞などの点検方法としての本方法の適用性を検討した。 1.超音波法による管厚測定精度の検証 前年度までに構築した非破壊点検方法を適用して、試験室で作製したモデル供試体、ならびに現場における損傷供試体の管厚測定を行い、PC管などに対する探傷精度の検討を行った。共振波形の最大振れ幅をパラメータとした場合、背面が浸食されて管厚が薄くなっているときには最大振れ幅が大きくなり、管厚測定の検査に適用できることを確認した。なお、現地調査では三重県名張市および菰野町の農業用PC管を対象とした。 2.超音波法による欠陥検査におよぼす鉄筋の影響の検討 劣化したPC管あるいは補修した鉄筋コンクリート開水路における調査では、PC管のPC鋼線、開水路の鉄筋などが存在し、それらが探査精度に影響するかどうか調べる必要がある。このため、室内試験では模擬欠陥を有する鉄筋コンクリート版のモデル供試体を作製し、鉄筋の存在が探査精度へ及ぼす影響を検討した。横波超音波共振法では鉄筋の影響を受けることなく剥離や空洞の欠陥検査ができることを確認した。
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Research Products
(2 results)