2008 Fiscal Year Annual Research Report
世界初の植物工場用の省エネ・水銀レス・低温・面光源の開発
Project/Area Number |
20580278
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
島崎 一彦 Kochi University, 教育研究部自然科学系, 教授 (20196471)
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Keywords | 水銀レス植物育成光源 / 植物工場 / 施設園芸 |
Research Abstract |
(1)[FEL光源の開発] EFL光源の設計制作は高知県産業振興センターの研究員が設立した高知FEL株式会社で行い発光特性の評価や、安定性、発熱などの物性を評価するとともに、研究代表者の島崎とともに植物育成用光源としての発光領域の最適化にいて共同で検討した。具体的には植物の発育に重要だと思われる青色、赤色および白色の光源を試作した。LEDなど他の光源と比較しながら(1)FEL光源発光強度の測定評価,(2)FEL光源の発熱・発光効率の検討,(3)FEL光源の耐候性試験と耐久性の向上について検討を行った。また、培養期間中、低電気量において安定して発光することが確認できた。 (2)[完全閉鎖型環境での植物培養用FEL光源装置の試作と栽培試験]FEL光源使用環境下でのおもにラン科植物の供試し、成長制御実験における緒要因の最適化と栽培実験方法や光源の機能評価方法について検討した。ラン科植物(シンビジウム品種)のPLBのIn vitroでの増殖および器官形成は、新規に開発中のFELを使用すると、通常の白色蛍光灯、冷陰極蛍光灯などと比較してPLBの増殖およびシュートや根などの器官形成促進作用を含めて同等以上の生育促進効果が確認できた。また、レタスを使用した栽培試験においては、光源の発光量が現状では少ないために、十分な発育は得られなかった。今後光源のより大型化が必要である。現在のFEL光源は赤色光の領域が少ないので、改良型光源を使用すれば、植物栽培用光源の効果がさらに期待できる。また、現在の光源装置は小型であるために植物と近接して照明したが問題なく培養できることが確認できた。
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