2010 Fiscal Year Annual Research Report
高品質な牛肉生産を目指した新たな飼料用天然成分の探索
Project/Area Number |
20580295
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河内 浩行 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 准教授 (00324666)
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Keywords | PPARγ / レポーターアッセイ / 飼料用食晶製浩副産物 / 草類 / 脂肪細胞分化 / リガンド / 転写活性化因子 / PPARα |
Research Abstract |
昨年度までのスクリーニングにおいて特に活性の高かった発酵食品製造副産物のうち、醤油粕について酢酸エチル可溶性画分に分配し活性試験を行ったところ、添加濃度依存的に活性の上昇が見られた。これについては、スクリーニングでの活性を指標として、更なる分画を繰り返すことにより活性成分を単離しその活性成分の同定を目指す。 一方、PPARαのレポーターアッセイ系の確立については、PPARαの既知リガンドであるWY14643を様々な濃度で添加したところ、添加濃度が10μM以上において添加濃度依存的に優位な活性の上昇が見られ、PPARαのスクリーニングの系の立ち上げに成功した。この系を用いて、PPARγのスクリーニングの系で活性の見られた醤油粕および醤油油について活性試験を行ったところ、醤油粕、醤油油ともに有意な活性上昇が見られた。 また様々な植物種子のうち、マメ科フジ属のノダフジ(Wisteria floribunda)種子のMeOH抽出物がPPARγのアゴニスト活性を示すことがわかった。このMeOH抽出物を、ヘキサン、酢酸エチル各可溶性画分に分配し活性試験を行ったところ酢酸エチル可溶性画分に強い活性が見られた。この画分についてシリカゲルおよびODSカラムクロマトにより分画精製を行った結果、イソフラボン配糖体Ononin、WistinやイソフラバンSativan、Isomucronulatol、Vestitolが得られた。このうち、WistinとIsomucronulatolは、それぞれ最小有効濃度2mg/lおよび6mg/lでPPARγアゴニスト活性を示した。これらのPPARαのスクリーニングの系への添加についても検討中である。
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Research Products
(1 results)